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眼科

犬のマイボーム腺腫

犬のマイボーム腺腫は良性の腫瘍で8歳以上の高齢犬に好発します。メラニン色素を多く含むことから黒色細胞腫や悪性黒色腫との鑑別が重要になります。

腫瘍が小さいうちは問題となることは少ないですが、大きくなってくると眼球に接触し結膜や角膜を傷つけ、目やにの量も増えてきます。また腫瘍が大きくなってくると自壊し目を気にして擦るような行動が多く見られます。

炎症による腫れではなく腫瘍性の腫瘤だと診断されたら速やかに切除を行うことが推奨されます。腫瘤の大きさが眼瞼の1/3以下であれば切除は比較的容易で、見た目の変化もあまりありません。

マイボーム腺腫は完全切除後に完治が期待できますが、腫瘍のサイズが大きくなると術後に眼瞼の形が変形し上手く閉じられなくなって露出性の角膜炎を併発することがあります。そのため腫瘍が小さいうちに切除することが勧められます。

右上眼瞼にできたマイボーム腺腫です。大きさは5mm程度ですが角膜に接触し、たびたび涙目になっていました。今回スケーリング処置と同時に切除を行うこととしました。

抜糸後の様子です。見た目の変化は見られず、涙目になることもほとんどなくなりました。