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歯科

猫の歯肉口内炎

猫の歯肉口内炎は難治性の慢性炎症疾患で口腔内の細菌やウイルス、免疫反応の異常など複数の原因が関わっていると考えられています。

症状としては強い痛みにより涎が垂れる、食べることが困難になる、口臭、口からの出血などがみられます。

歯肉や口腔内の粘膜、舌などが炎症により赤く腫れ、悪化してくると潰瘍を生じます。

治療は初めに口腔内の衛生環境を清浄化するためにスケーリングなどを行います。また内服薬として抗生剤や免疫抑制薬、サプリメントの投与などが効果を示す場合があります。ただし前述の治療を行っても完治することは難しく、現在のところ抜歯が最も効果的といわれています。

黒丸で囲んだ部分が歯肉炎を起こしています。口臭もあり、触れると容易に出血する状態でした。

歯肉を剥離し、歯根を露出するために周囲の骨を削りました。このように歯根を露出後、歯を分割して抜歯することで歯根が残らないようにします。

抜歯後にあいてしまった穴を塞ぐため歯肉粘膜を使って蓋をしました(歯肉フラップ)。縫合部位にテンションがかからないよう、歯肉粘膜を十分に剥離してから縫っていきます。